令和1年9月議会 本会議討論「消費税減税を」

◆竹腰連議員 日本共産党の竹腰連です。会派を代表して請願第40号について、委員長報告は不採択ですが、採択をするべきという立場で討論を行います。
 本請願は、来月10月に迫った消費税10%増税の中止を求める意見書の提出を求めるものです。私たちがこの請願を採択するべきという理由は3点ございます。
 1点目は、政府が消費税10%増税を2019年10月から実施するという決定を受けて以降、現在に至るまで、各種の世論調査でも増税反対の声は過半数を超える状況が続いているという点。
 2点目は、政府が幾ら景気がよくなっているという宣伝を繰り返しても、景気は後退局面にあるということが明確になっているという点です。さいたま市の地域経済動向調査でも、さいたま市の景況は今期は4.3ポイント下降し、全ての業種、規模で下降となったと記載されており、このまま増税を強行すれば、市民の暮らしと営業を守ることができません。
 3点目は、景気対策としてさまざまな対策が考えられていますが、軽減税率にしてもポイント還元にしても複雑で、中小事業者などで対応できないという状況になっているという点です。請願の参考意見でも、軽減税率への対応ができているものは1割台半ば、対応を予定しているというところでも3割程度でしかありません。税率改正に向けての対応策でも、6割超が実施していないという状況にあります。このまま強行されれば、大きな混乱と大きな税の不公正が残されることになりかねません。
 以上3点の理由から、採択することを主張します。この意見書の採択は、実効性に効果がないという意見もありますが、臨時国会も予定されており、その中でこの趣旨の意見書があるか、ないかでは、大きな違いがあるのではないでしょうか。国民、市民の暮らしを考えて、消費税増税中止を求める請願の願意は妥当であり、採択するべきだということを改めて訴えて討論といたします。(拍手起こる)